2月2012

ノエルのおやつ④:オートミールクッキー

手作りおやつを作り始めたきっかけは、

ノエルに安心なおやつを!

ともう一つ、とてもとても大切な目的。。。

 

『患者さまにもご紹介出来るものを』

 

『おやつは極力あげないでくださいね』とお伝えするのは簡単ですが、

自らがうちの子にあまいあまい飼い主なので。。。 

ならば普段食べているおやつを見直すことで、

『より健康な毎日を送っていただきたい!』

『記念日には楽しみを!』

という思いで手作りおやつや手作りケーキを紹介しています。

 

その①…機能性おやつを考える。

便の状態が安定しないわんちゃんには、

消化器系疾患や食物アレルギーではないことをしっかりと診察させていただいたうえで、

線維分がバランス良く含まれる「おから」や「オートミール」をお勧めしています。

小さい頃はノエルもよく「おから」のお世話になっていました。

 

でも、食べてくれないことや食べ飽きてしまうことも。。。

ならば『楽しみ』の一つとしておやつにしてしまおう!!

それが今回のオートミールクッキー!

 

オートミールは食物繊維豊富で可溶性繊維も多く含まれる

とてもいい食材です。

我々もシリアルとして食べているものです。。。 

特に便秘気味のわんちゃんにおすすめしています。

 

材料は、オートミール、薄力粉、大豆油、メープルシロップ、水

星型はプレーン、ハートはおから入り

 

便秘はしませんが、

ときどき便がゆるくなるノエルにも。。。

待てるね。。。

さらにアレンジ編も作ってみました。   

さつま芋を練りこんだオートミールクッキーとモンブラン風タルト。。。

 

オーブンで、

 

こんがり焼きあがり。

 

表面はでこぼこ。。。

 

そしてタルトは、

クッキーの形を変形させて、お芋をのせただけの簡単タルト風

 

なにやらノエルの様子がおかしい。。。 

大丈夫??? 

  

待てない!

 

とびまわって写真がブレる。。。

ちょっとアレンジしただけなのですが、

ノエルにはそれが興味をそそるらしく、我慢ができません。。。

さてさて、このオートミールクッキー。

オートミールに食べ飽きがきていた患者さまにも大好評!!

今は御自宅で手作りされているとのこと。

 

普段のおやつは体に負担をかけるものではなく、

安心してあげれて、さらに体調を整える効果もあればさらに良い!

もちろんご病気や食物アレルギーがない場合。

あと、肥満も。。。

おやつはあくまで『間食』です。

総合栄養食をメインで!

おやつをあげすぎないように注意してください。

  

その②…は次回更新予定です。

ノエルのおやつ③:バレンタインとキャロブパウダー

もうすぐバレンタインデーですね。。。

我々にとっては年一回のチョコレートの一大イベント。

でもわんちゃんにとってはチョコレートがあふれるこの時期はいつもより要注意!!

  

~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・

チョコレートやココアなどのチョコレート製品には

『テオブロミン』と『カフェイン』が含まれています。

人間には全く問題の無い量でも犬にとっては中毒を起こしやすく、

初期症状としては吐いたり下痢を起こしますが、

重度になると『死に至る』場合もあります。

  

また、チョコレートには脂肪分や砂糖が大量に含まれているため、

これによって『膵炎』を起こしてしまうこともあります。

 

チョコレートの種類によって『テオブロミン』と『カフェイン』の含有量は異なります。

そのため、どんなチョコレートをどれくらい食べたかで中毒症状は異なります。

  

特にこの時期に多いバレンタイン贈答用の『高価なチョコレート』

(カカオ含有量が多い製菓用のチョコレートを使ったもの)は危険です。

ココアパウダーのまぶしてあるトリュフチョコ等はさらに危険です。

     

動物病院では食べたチョコレートの種類と量から『テオブロミン』と『カフェイン』

の含有量を算出し、危険性の高い中毒症状をある程度予測して治療を行います。

    

また、気をつけないといけないことは

6~12時間後に症状が出ることが多いということ。

食べてすぐに症状が出ていないからといって様子を見ていると、

夜中に突然急変することもあります。

  

食べたら吸収される前にすぐに吐かせてあげて、適切な処置をする必要があります。

少しでも食べてしまったら、すぐに動物病院を受診してください。

~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・

   

チョコレートやココアは食べてはいけないので、

ノエルには違ったかたちでのバレンタインデー。。。

   

『くまさんのプチケーキWhite&Black』

くまさん

材料は。。。

{しろくまWhite}小麦粉、ベーキングパウダー(アルミフリー)、豆乳、

メープルシロップ(または、オリゴ糖)を少量、大豆油、お水。

  

わんちゃんにはチョコレートやココアはダメなので。。。

{くまBlack}にはキャロブパウダー(いなご豆のさやの粉末)を使ってココア風。

食べてみるとなるほどココア風味!!

バレンタインデーの雰囲気があります。

    

試作を繰り返し、どうにかこうにか完成!

はじめはリンゴなどを入れたりしたのですが、

結局、シンプルに具材なし。

ちら見。。。

バレンタイン前ですが。。。

   

乳製品、卵を使っていないので乳製品や卵の食物アレルギーのわんちゃんにも。

味はほんのり甘めです。

ノエルのおやつ②:豚耳

手作りサケチップに気を良くして、

次は豚耳に挑戦!!

 

インターネットで豚耳を購入してみました。。。

今回はちょっと良い豚で…もち豚をチョイス。

勿論、人間の食用です。

 

まず、お塩は入れずにお湯で下茹でして、

できるだけ脂とアクを落とします。 

  

毛が残っている場合には

茹でる前にバーナーで軽く焼いておきます。

ぐつぐつ

茹であがったら冷ましてキッチンペーパーで脂と水気をとり、

軟骨の残る分厚い部分はカットしてお好みのサイズに。。。

  

クッキングシートを敷いてオーブンで焼きます。

なかなかの迫力。。。

たっぷりと脂が出るのでキッチンペーパーでふき取りつつ、

水分がしっかりと飛ぶまで焼き上げて完成!!

なんか美味しそうにできた。

カットしたのも…。

 

さて、ノエルの試食タイム!!

はふはふ

いつものより美味しい。

豚耳にかぶりつくノエル。

一心不乱でちょっと怖いくらいの食いつきよう。。。

あまり手間がかからず作れて、

安心な手作りおやつで喜んでもらえて、

おやつをあげる醍醐味も味わえる。。。

なかなか良いものです。

ただ、食べ過ぎないように注意しないとね。

 

残ったものはミミガーとして我々の食卓へ。。。

    

一枚物を上手に焼くコツは、

焼く前に包丁で耳にスリットを入れておくこと!

入れていないと焼きあがりが膨らんでぷんぷんになってしまいます。

 

ノエルのおやつ①:サケチップ

更新が少し滞っていましたが。。。

この間じっくりと温めた企画。

『ノエルのおやつ』をスタートします!

    

毎日のようにガムや豚耳を食べているノエル。。。

いくら総合栄養食と水だけで栄養が十分だからと言って、

わんちゃんを飼っている楽しみ、

また、わんちゃんにとっての楽しみも少しは味わいたい!!

    

ついつい自分の子になると、

甘くなってしまうのが親心というものでしょうか。。。

でも、添加物や保存料などが気になります。

    

ジャーキーなどを毎日のように食べていると

肝臓などに負担がかかる場合もありますし、

添加物によっては尿石症にも関与します。

  

うちではノエルのおやつを手作りしています。

      

まずは、昨年釣ってきた鮭で婚姻色が強く出ていたもので

鮭トバ用に冷凍保存していたものをチップにしてみようと思いつき実行!

このブナ鮭。トバじゃなくてノエル用。

  

まずは三枚下ろし。

皮を剥ごうと包丁を入れたけれど、手で行った方が早い?と、

手でがばがば剥いでみました。

皮をはぎはぎ。。。

すると。。。

トバ用のブナ鮭にしては身が綺麗。

意外ときれいにできました!

後は薄めにスライス。

そして、オーブンで焼くだけ。

油分と水分が出るので途中キッチンペーパーで取りながら焼くと、

完成!!

シャケトバチップ

焼いている間いい匂いがしていたせいか、ノエルが騒ぎ出します。

早速、冷めたものを味見。。。

待てるかな?

待てないね。。。

もう一回、待て!!

美味い!!

どうやら、ノエルも気に入ってくれたよう。

見せると、よだれがタラ~っと落ちます。

    

塩分や保存料は一切入れていません。

(必ず生サケ。塩サケは使ってはいけません!)

そのため、保存は乾燥材とともにパックに入れて冷蔵庫で一週間程度。

なので、毎週何やら作っています。。。

   

健康上特に問題ない場合には、

御来院されたわんちゃんにはすでに

味見をしてもらって大好評!

  

これをきっかけに、

手作りおやつを始められた飼い主様も

結構いらっしゃいます。

  

あくまで基本は総合栄養食。

おやつはあげすぎないように注意!

特に食事療法中や肥満の子、

病気の治療中の子にはおやつがだめな場合がありますので

注意が必要です!