4月2017

診療設備・医療機器 ~耳鼻咽喉科~

お耳が痒い、赤いあるいはお耳が臭うとの主訴での患者様は毎日御来院されます。原因は、外耳炎や食物アレルギーなど様々です。

難治性の場合も多く、外耳炎は耳の形、犬種、環境(温度、湿度)、シャンプーなどにより影響を受けるため完治しなかったり再発も見られます。

 

でも、本当に『外耳炎』??

手持ち式耳鏡による診察では、難治性の耳炎において『中耳炎』の診断や治療が難しい場合も多々あります。

こころ動物病院では、手持ち式耳鏡のほかにビデオオトスコープ(耳内視鏡)を用いた外耳炎および中耳炎の診察、治療を行っています。

 

手持ち式検耳鏡

ベータ200 F.O.耳鏡 3.0倍(HEINE)

耳道内の観察に使用します。

ハンディオトスコープ DE551(Firefly Global)

耳道内の様子を診察室のモニターで確認、撮影することができます。飼い主様へのご説明に使用します。

ビデオオトスコープ(耳内視鏡)

耳の内視鏡です。一般的な手持ち式耳鏡ではできない外耳炎および中耳炎の診断や処置を行うことができます。また、当院では半導体レーザーを使用して耳道内の腫瘤を摘出します。

耳内の状態や処置画像は録画され、飼い主様に動画を使用してご説明いたします。鎮静もしくは麻酔処置が必要ですが、最近では麻酔が必要となる歯石除去など他の処置とともに検査をご希望される飼い主様も増えてきました。

保温庫 インキュベーター PIC-100

耳の洗浄液はそのまま使用するとひゃっと冷たくてまさに『寝耳に水っ!!!』。こころ動物病院では、患者様に少しでも苦痛の無いように、耳道の洗浄効果も飛躍的に高まるため、洗浄液を『あらかじめ温めて』使用します。また、『院内感染防止』のため、洗浄液をボトルのまま直接使用することはありません。当然のことながら、患者様ごとに清潔な個別容器に分けて使用します。

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こころ動物病院では、耳以外にも『鼻腔』や『鼻咽頭部』の診断、治療を行っております。(鼻咽喉科

原因が特定できない慢性的な鼻汁やくしゃみ、鼻出血などの場合には、内視鏡により鼻腔や鼻咽頭部の確認が必要です。

鼻腔鏡(鼻腔内視鏡)、鼻咽頭内視鏡(OLYMPUS)

鼻腔や咽喉頭部の観察、処置には細径のスコープを使用します。異物が確認された場合には把持鉗子を用いて摘出したり、生検鉗子を用いて組織生検を行うことができます。

 

診療設備・医療機器 ~眼科~

眼科機器について御紹介します。

『目が赤い』『目が白い』『目が開きづらい』『涙が多い』など、毎日わんちゃんやネコちゃんのお顔を見ている飼い主様が、早期に目の異常を発見されることも多いです。

診断の遅れは失明につながる恐れもあるため、一次診療では、より正確な初期診断が必要となります。

目は内科の診察にも重要です。高血圧や糖尿病などの疾患や黄疸の指標にもなります。ときには神経の異常も確認できます。『目が見えない』。実は目の異常ではなく脳炎や腫瘍などの場合もあります。

こころ動物病院では、目は大切な『一つの臓器(器官)』ととらえ、一次診療において行うべき眼科検査に対応できるように眼科機器の充実を図っています。(当院では対応できない専門性の高いあるいは難易度の高い処置、手術は専門医をご紹介いたします)

犬では生まれつき、あるいは将来的に視覚の異常をおこす遺伝性の疾患も多く認められます。また、犬種によってなりやすい目の病気もあります。

犬種により下記の機器を用いた『目の健康診断』も行っております。

 

眼科機器 スクリーニング

眼科スクリーニング検査の機器です。

エグザミネーションランプ 3.5(HEINE)

フィノフ氏トランスイルミネーター(HEINE)

ベータ200 直像鏡(HEINE)

HSL150 ハンドヘルドスリットランプ(HEINE)

倒像鏡A.R.非球面レンズ(HEINE)

 

眼科機器 スリットランプ

 双眼スリットランプ SL-17 カメラ付き(KOWA)

角膜、前房、虹彩、水晶体など前眼部の精密な検査、撮影に使用します。撮影された画像は電子カルテ内に保管されます。専門医への相談や治療経過を確認することが可能です。

眼科機器 眼底カメラ

Clear View(Meni-one)

目の奥の眼底部の検査、撮影に使用します。撮影された画像は電子カルテ内に保管されます。専門医への相談や治療経過を確認することが可能です。

眼科機器 眼圧計

トノベット(ICARE FINLAND)

緑内障やブドウ膜炎の診断やその治療経過をみるための重要な検査です。

眼科機器 網膜スクリーニング

アイリスベットメラン100

網膜のスクリーニング検査を行います。目の異常である突発性後天性網膜変性(SARDS)や遺伝性網膜変性と、 神経に異常のある視神経炎や髄膜炎、下垂体腫瘍や眼交叉腫瘍などの鑑別診断に使用します。

 

 

 

 

診療設備・医療機器 ~レーザー治療~

こころ動物病院では、『患者様にやさしい治療』の選択肢としてレーザー治療を行っております。

副作用の心配がなく痛みや炎症を緩和したり、椎間板ヘルニア(グレードによる)や腫瘍の治療(腫瘍の種類や大きさによる)などに使用します。また、小さなイボなら無麻酔でも痛みがなく治療できます。シニア期の慢性関節炎による疼痛緩和などに負担の少ない治療としても提案しています。

 

半導体レーザーを導入してから年月も経ち、症例数や各疾患における知見においての経験値も充実してきました。

対象となる治療は、

出血の少ない外科手術、QOLの改善にマイルドレーザーサーミア、腫瘍のICG凝固治療やレーザーサーミア治療、椎間板ヘルニアのセラピー治療、疼痛の緩和・創傷治癒促進、外耳治療、緑内障における経強膜的レーザー毛様体凝固術、異所性睫毛(逆まつげ)の永久脱毛、歯周病における歯周ポケット内のレーザー治療、無麻酔でのイボ蒸散 など

(現在のところ椎間板ヘルニアのPLDD治療については実施しておりません。将来的に実施予定)

 

半導体レーザー(飛鳥メディカル)

 

ロータリーハンドピース(疼痛緩和)

レーザーファイバーを内部で回転させながら照射することにより、熱を抑えて深部到達性が高い照射が可能です。

ファイバースカルペル(切開、止血、蒸散、疼痛緩和)

ユニバーサルハンドピース

ユニバーサルプローブ/ラウンド(止血、蒸散)

 

ユニバーサルプローブ/チゼル(切開、止血)

ユニバーサルバイポーラ(血管の封止と切離)

広拡散プローブ(レーザーサーミア、組織凝固)

 

2017年 春の予防シーズン到来です。

雪解けが進んでいる札幌です。

きっともうすぐお花の咲く季節になりますね。

さて、4月に入り、29年度の狂犬病予防接種のシーズンが始まりました。

継続の方はもうすぐ札幌市からの封書が届くと思いますので

封書をご持参の上、予防接種にご来院ください。

封書内には問診欄がありますので、チェックを入れてご持参ください。

住所変更などがある方は、赤字で訂正してお持ちください。

また、同時にフィラリアの検査&お薬処方マダニのお薬処方

お勧めしております。

5月に入ると混み合うことが多くなりますので、4月の時期にお勧めしております。

また、マダニは雪解けとともに活動が活発化します。

まだ草丈が短いうちでも毎年4月からマダニ被害にあったわんちゃんが来院されます。

因みにうちのノエルは今年のマダニ予防を始めました。

おやつの大好きなノエルは3カ月効果の持続するタイプです。

 

今年もフィラリアの薬処方の方にお散歩バッグをお配りしています。

数に限りがありますのでご了承ください。

また、早い時期ですと下記の4種類からお選びいただけます。

なくなり次第終了となります。

宜しくお願い致します。

DSCF3985 (640x480)

 

 

≪4月のお知らせ≫

4月2日(日)全日休診(学会の為)
4月8日(土)午後休診(セミナーの為)
4月23日(日)午後休診(セミナーの為)

こころ動物病院の診療設備について

このブログ内でアップしていきますので

ご興味ある方はご覧ください。