診療設備・医療機器 ~耳鼻咽喉科~

お耳が痒い、赤いあるいはお耳が臭うとの主訴での患者様は毎日御来院されます。原因は、外耳炎や食物アレルギーなど様々です。

難治性の場合も多く、外耳炎は耳の形、犬種、環境(温度、湿度)、シャンプーなどにより影響を受けるため完治しなかったり再発も見られます。

 

でも、本当に『外耳炎』??

手持ち式耳鏡による診察では、難治性の耳炎において『中耳炎』の診断や治療が難しい場合も多々あります。

こころ動物病院では、手持ち式耳鏡のほかにビデオオトスコープ(耳内視鏡)を用いた外耳炎および中耳炎の診察、治療を行っています。

 

手持ち式検耳鏡

ベータ200 F.O.耳鏡 3.0倍(HEINE)

耳道内の観察に使用します。

ハンディオトスコープ DE551(Firefly Global)

耳道内の様子を診察室のモニターで確認、撮影することができます。飼い主様へのご説明に使用します。

ビデオオトスコープ(耳内視鏡)

耳の内視鏡です。一般的な手持ち式耳鏡ではできない外耳炎および中耳炎の診断や処置を行うことができます。また、当院では半導体レーザーを使用して耳道内の腫瘤を摘出します。

耳内の状態や処置画像は録画され、飼い主様に動画を使用してご説明いたします。鎮静もしくは麻酔処置が必要ですが、最近では麻酔が必要となる歯石除去など他の処置とともに検査をご希望される飼い主様も増えてきました。

保温庫 インキュベーター PIC-100

耳の洗浄液はそのまま使用するとひゃっと冷たくてまさに『寝耳に水っ!!!』。こころ動物病院では、患者様に少しでも苦痛の無いように、耳道の洗浄効果も飛躍的に高まるため、洗浄液を『あらかじめ温めて』使用します。また、『院内感染防止』のため、洗浄液をボトルのまま直接使用することはありません。当然のことながら、患者様ごとに清潔な個別容器に分けて使用します。

~・~・~・~・~・~・~・~・

こころ動物病院では、耳以外にも『鼻腔』や『鼻咽頭部』の診断、治療を行っております。(鼻咽喉科

原因が特定できない慢性的な鼻汁やくしゃみ、鼻出血などの場合には、内視鏡により鼻腔や鼻咽頭部の確認が必要です。

鼻腔鏡(鼻腔内視鏡)、鼻咽頭内視鏡(OLYMPUS)

鼻腔や咽喉頭部の観察、処置には細径のスコープを使用します。異物が確認された場合には把持鉗子を用いて摘出したり、生検鉗子を用いて組織生検を行うことができます。