診療設備・医療機器

診療設備・医療機器 ~レーザー治療~

こころ動物病院では、『患者様にやさしい治療』の選択肢としてレーザー治療を行っております。

副作用の心配がなく痛みや炎症を緩和したり、椎間板ヘルニア(グレードによる)や腫瘍の治療(腫瘍の種類や大きさによる)などに使用します。また、小さなイボなら無麻酔でも痛みがなく治療できます。シニア期の慢性関節炎による疼痛緩和などに負担の少ない治療としても提案しています。

 

半導体レーザーを導入してから年月も経ち、症例数や各疾患における知見においての経験値も充実してきました。

対象となる治療は、

出血の少ない外科手術、QOLの改善にマイルドレーザーサーミア、腫瘍のICG凝固治療やレーザーサーミア治療、椎間板ヘルニアのセラピー治療、疼痛の緩和・創傷治癒促進、外耳治療、緑内障における経強膜的レーザー毛様体凝固術、異所性睫毛(逆まつげ)の永久脱毛、歯周病における歯周ポケット内のレーザー治療、無麻酔でのイボ蒸散 など

(現在のところ椎間板ヘルニアのPLDD治療については実施しておりません。将来的に実施予定)

 

半導体レーザー(飛鳥メディカル)

 

ロータリーハンドピース(疼痛緩和)

レーザーファイバーを内部で回転させながら照射することにより、熱を抑えて深部到達性が高い照射が可能です。

ファイバースカルペル(切開、止血、蒸散、疼痛緩和)

ユニバーサルハンドピース

ユニバーサルプローブ/ラウンド(止血、蒸散)

 

ユニバーサルプローブ/チゼル(切開、止血)

ユニバーサルバイポーラ(血管の封止と切離)

広拡散プローブ(レーザーサーミア、組織凝固)

 

診療設備・医療機器 ~検査機器 2~

血液検査以外の検査機器をご紹介します。

一つの検査機器によるデータがすべてではなく、様々な情報を基に診断を行います。

 

 顕微鏡検査

ECRIPSE E100(Nikon)

病変部から採取した様々な細胞や細菌、真菌、寄生虫などの病原体を調べます。また、血液検査や糞便検査、尿検査等に使用します。

画像記憶装置 DIGITAL SIGHT(Nikon)

顕微鏡の画像をデジタル画像として保存します。保存された画像は電子カルテ内に保管され、飼い主様へのご説明や専門医への相談に使用します。

 

心電図検査

動物用心電計 ECG-1950 cardiofaxVET(日本光電)

不整脈の検査や心臓の状態を把握するために使用します。異常が見られた場合には、血圧測定やX線検査、ドップラーを用いた心臓超音波検査などを行います。

血圧検査

動物用血圧計 Vet20(SunTech)

犬・猫の脈波パターン解析アルゴリズムにより、高精度な血圧測定ができます。

 

体温計

THERMOFOCUS ANIMAL(TECNIMED)

少し離れたところから体温を測れます。おしりに体温計を入れる直腸温検査を嫌がる患者様へのストレスを軽減できます。

 

レントゲン検査

PETMATE(SHIMADZU)

レントゲン検査の機械です。CR(computed radiography)装置と組み合わせることによりフィルム式よりも照射線量を少なくすることができるため、患者様への負担を少なくすることができます。

FUJIFILM FCR PRIMA V + V Station(FUJIFILM)

レントゲン撮影した画像をデジタルで表示/保存するCR装置です。従来のフィルム式とは異なり画像の拡大/縮小や濃淡の調整、計測などが行えるためより詳細な読影/解析を行えます。撮影した画像を診察室にてご説明いたします。

 

 

その他検査

ML4 LEDヘッドライト アンプラグド(HEINE)

拡大観察が可能なヘッドライト付双眼ルーペです。眼科や歯科等の診察、様々な処置や外科手術にも使用します。

診療設備・医療機器 ~検査機器 1~

内科の診察ではもちろん問診が基本となります。ですが、人とは違い言葉で症状を伝えることができません。

先ず飼い主様からの情報を基に視診、触診、聴診、嗅覚をもちいた診察を行います。しかしながら、我慢強い子は診察台の上で必死に症状を隠そうとします。

 

『確定診断』が必要か、『対症療法』で十分であるか。

『迅速な対応』が必要か、『経過観察』が可能であるか。

多くの場合、診断には客観的なデータが必要になります。検査機器の充実はより多くの客観的情報を収集することができ、より正確な診断に寄与します。

 

このタイトルでは一般的に設置されている検査機器をはじめ、迅速かつ適切な診療に資するための『ポイントオブケア 検査(POCT)』として設置している機器を紹介します。

(外注でないと測定ができないものは、外注検査を行います)

 

血液検査機器

自動血球計数装置 pocH-100iV(Sysmex)

赤血球や白血球、血小板の数値を計測し、貧血や炎症の有無などを調べます。

 

生化学自動分析装置 富士ドライケム4000V(FUJIFILM)

肝臓や腎臓などの数値、血糖値や電解質、また、炎症の検査としてCRP値を測定します。

免疫反応測定装置  富士ドライケム IMMUNO AU10V(FUJIFILM)

コルチゾールや甲状腺ホルモン等を測定し、内分泌疾患を調べます。また、総胆汁酸(TBA)を測定できるため肝機能不全や門脈シャントの検査を行うことができます。

血液凝固分析装置 コアグ2NV(Wako)

血液凝固系検査として、止血障害等について調べることができます。出血を伴う手術前検査として非常に重要です。

血液ガス分析器 GASTAT-navi( Techno Medica)

呼吸(ガス交換)の評価や血液中の酸・塩基平衡を調べるための検査です。 重篤な患者様や呼吸機能の評価が必要な時に必要となります。

血糖測定装置 AlphaTrak2 Glucometer(ABBOTT)

動物専用の簡易血糖測定装置です。ほんの一滴の血液で血糖値を計測できます。

乳酸測定装置Lactate Pro 2(ARKRAY)

血液中の乳酸値を計測します。

 

診療設備・医療機器 ~Introduction~

こころ動物病院では『より正確な診断』と『患者様にやさしい治療』を目指して充実した診療設備を導入しております。

ブログ『ノエルのにっき』にて当院の設備機器の一部をご紹介します。

 

内科、外科、泌尿器科、耳鼻科、眼科、皮膚科、産婦人科、歯科。。。

動物病院では多くの診療科を診なければいけません。

一日のうちに吐きや下痢など消化器疾患や皮膚疾患の診察、目や耳の治療、お昼に抜歯をしたり膀胱結石や腫瘍の手術をして、夜に帝王切開をすることもあります。

各科において必要な医療機器もあり、設備機器は多岐にわたります。

 

もちろん人医療のように専門医や二次診療施設もあります。しかしながら、一次診療を行うクリニックにおいて診療レベルの向上は言うまでもなく、もの言えぬ患者様のために可能な限り対応できるように、設備投資も重要な課題となっています。

(高度医療や専門性の高い分野に関しては、二次診療施設や専門医をご紹介させていただきます)

 

当院では幅広い診療分野に適応するために、一次診療を行うクリニックでは一般に普及していない医療機器を含め、各診療科における充実した診療設備および医療機器を導入しており、今後も医療設備のアップグレードや専門医療機器の導入を行っていきます。

 

ブログ内でのこのカテゴリー『診療設備・医療機器』では同じタイトルであっても機器のアップグレード等により随時、内容が更新されていきます。

※医療機器画像は各医療機器メーカHPより参照